みずものココロ

こんにちは。福岡県糸島市在住。時々千葉に出没します。20年以上グラフィックデザイナーをやっています。来年度から実家の事業継承いたします。日々の思いの本音の本気を綴っています。

伯母ちゃん ありがとう

素敵なおばちゃんに感謝を込めて・・・

伯母が、96歳で永眠しました。

「伯母」なので、福岡に住む私の母の姉になります。

母の家系は教鞭を執る人が多く、祖父の意思を継いで長女の伯母が同じ職に就きました。

小学校の先生だった頃は、はっきり大きな声で話し「大きな声で!」「しっかり食べなさい!」とパキパキだったので苦手でしたが、本人の姑と夫を見送った後に、地元公民館の館長を20年ほど勤め、豪快で明るく世話好きな伯母が大好きになっていました。

不幸が襲ったのは、館長を辞した後の熱い夏。
脳梗塞で倒れて、発見が遅かったために片耳が完全に聞こえなくなり、もう一人暮らしは危険だと、介護施設に入所しました。
一度脳梗塞になると繰り返すそうで、1年半後に2度目の脳梗塞で片耳のわずかな聴力と、輪郭だけうっすら見える視力になってしまいました。
そんな中、週に一度の息子の来訪も単身赴任でなくなり、施設の方たちの介護だけで何の楽しみもないままの状態が続くこと、約2年後に他界しました。

こともあろうに、時代は「コロナウイルス」で、病院のお見舞いも許されません。
本当なら、誰か身内が体をさすってやり、声は聞こえなくても触れ合えたはずですが、こんなことすら叶わぬまま逝ってしまいました。

コロナ患者ではなかったので、自粛期間中の火葬場の都合で、二日間やっと自宅で眠れたそうです。
関東に住む従兄妹は、7名。
お世話になった伯母ですから葬儀には行きたいと従兄に相談すると、高齢者の多い土地に、関東の危険区域から移動することは許されないと釘を刺されました。
もちろんそうですが、今頃になって、コロナウイルスに対する遣る瀬無さがじわじわと来ました。

伯母はきっと、ひっそりと逝きたかったのかもしれません。
でも、あれだけ親戚や家族や地域に尽くしてきた伯母をひっそりと見送るのは切ないです。

本当に、早く終息してほしい。
それを願うばかりです。