「後悔」のストレス
「あの時こうしていれば・・・」と後悔することがよくあります。
人間は誰でも人生の中で何度もこのような考えを巡らすでしょう。
でも「こうしなかったんだから今なのよ」ってことなんです。
「こうした」って今はないのですよね。これが現実。
でも、この現実、間違っていないですよ(^ ^)
「こうしていれば」「なぜこうしなかったんだろう」に囚われる人は多いです。
例えば、人の命について・・・。
「自分があの時声をかけていたら、この人は今も私のそばにいた。」と言うことがあったとして、その考えに多くの人が「タイムマシーン」が出てくる映画を思いつきます。
「タイムマシーンがあったら」「この選択以前の自分に戻れたら」・・・。
自分が声を掛けなかったことだけで、大切な人の命は簡単には消えません。
人が亡くなるためには、それこそいくつもの偶然が重なってしかあり得ないからです。
あなたが声を掛けたとしても、この世の命はその人にとっては「終わる運命」です。
その方だけでなく、自分自身の運命も同じです。
・・・話はかなり軽くなりますが、
私も以前はとても後悔する人でした。・・・いや、後悔ほど重い言葉ではなく、思い出しては叫びそうになるほどの恥ずかしさをまとった「悔やみ」がほとんど。
相手がいたとして、その相手に次に会う時どんな顔をしたらいいか・・・。
または、もうあの人に会えない。こんな醜態を晒したのだから・・・のほうが圧倒的に多かったですね。
それがある日のこと、まだ10代の頃のことです。
「悔やむより反省することにする」と決めたのです。
「後悔」は過ぎたことを修復できないのに、ただただ嘆くこと。
「反省」は、失敗と認めて、次は気をつけること。
そうしたことで、嘆くことやその場に止まって落ち込むことがなくなりました。
そして、毎日を真剣に生きることができるようになりました。
いや・・・失敗が怖くなくなったのかもしれませんね。
後悔したらキリがないし、やり直すことができないので、ずっと嘆き続けることになります。
でも、失敗しない人いるでしょうか? 人間ですもの、誰だって失敗するし、失敗なんて思わなくていいこと、考え方によって幾通りもあります。
「こうであるべき」「こうでなくてはならない」との考えが強いと、「心配」や「後悔」などのエネルギー消費が激しくなる「ドツボ」にハマります。
また、「自分が助けなきゃ」「なんとかしなきゃ」「成せば成る」って考えも、TPOを選ぶ柔軟さが必要です。
この現代において、物事の考え方に多様性が出てきているのを感じられている方は多いと思います。
未だ、「こうであるべき」「こうでなくてはならない」とお考えなら、この先は窮屈であり、納得いかないことばかりが今まで以上に起きてきます。
できれば心穏やかに人と接せられる世の中でありたいと私は願います。