みずものココロ

こんにちは。福岡県糸島市在住。時々千葉に出没します。20年以上グラフィックデザイナーをやっています。来年度から実家の事業継承いたします。日々の思いの本音の本気を綴っています。

物は生きている

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前回も書きましたが、この期に及んで事業用パソコンの購入をした私です。
今までのパソコンはまだが合わなくなったのと、これからもデザインの仕事を続けていこうと決意したから頑張りました。

その新しいパソコンが手元に来てしばらくすると、古いパソコンに支障が出るようになりました。でも、幸いなことに電源ケーブルを買い替えたら大丈夫そうなので一安心。

 

「物は生きている」・・・このフレーズは、倫理法人会所属の方なら誰もが一度は耳にした文言です。

倫理法人会に所属して、栞の十一条「物はこれを生かす人に集まる」ー万物生々ー
の章を読んだ時、多分そうなんだろうなと元々感じていたことが間違っていなかったと確信しました。

 

誰もが仕事で使用する「物」は、長い時間一緒にいて、物も自分もお互いに一対でなければ事をなせません。
使う側の私たちが特に「物」の存在に助けられているのも関わらず「すぐ壊れた」「不良品だ」「役に立たない」などと、使えなくなった途端にゴミにします。

 職人と呼ばれる方達は、道具を大切にします。 自分の分身のように、道具に何か宿ってるかのように思い通りに動いてくれるから、物の大切さをとてもよく理解されているはずです。

 私が物に魂が宿っていると感じたのは、毎日利用する車の買い替えを考えた時でした。
昔からなぜか、車と家にお金をかける事が少なく、車は10年以上乗りますし、引っ越しもなるべくしたくありません。結婚して最初に買った車で子供たちの送り迎えをしました。十一年目にファミリータイプの車にしようとディーラーに見に行き、新しい車の購入を決めました。
 最初の車は、いわゆる「高級車」と呼ばれる部類の車で、レジャーに不向きで走行距離3万キロくらいでした。下取り価格があまりにも低かったので中古車店に交渉しました。少しでも高く買ってもらいたかったので、一生懸命掃除をして磨き上げましたが、その途中でパワーウインドウが壊れて窓が閉まらなくなりました。

その一件以来、我が家では、乗っている車の中で新しい車の話や今よりグレードの高い車の話はしないことにしています。 だって、走行中に拗ねて故障したら大変じゃないですか(笑)

 他、OLの頃に乗っていた車の調子が悪いので修理業者に依頼しても、検証の段階で症状が出ないことが続きました。つまり、私の扱い方が悪かったのです。
愛情を持って、いつも綺麗にしてあげて磨いていたら、きっと素直に素敵な車でいてくれたはずです。

 人間は頭で考えて理解していても、実行に移さないと意味がありません。
頭で物を大事にしようと思っていても、本当に大事にし始めたのは、3台目からでした。大切に磨き上げ、話しかけて名前もつけています。

 運送会社の社長の体験談ですが、事故や故障が絶えなかった会社で、担当車に自分の愛しい人の名前をつけるように言うと、大切に扱うようになり、事故や故障も激減したそうです。

私は車より、パソコンがパートナーですから、いつもどこに行くのも一緒に大切にしていきたいと心に誓うのです。
きっと前のパソコンも、まだ頑張れるって注目をして欲しかったのだと思います。

世の中の人に、あなたの生活に欠かせない「物」たちに愛情を持ってもらいたいと私は伝え続けたいと思っています。