明日は来ないこともある
令和元年10月25日(金)ある方が、大雨での冠水により車の中で亡くなりました。
その方は御年91歳。特攻隊の生き残りで、50時間後に海上で救出されたといいます。
25日は、房総の茂原に用事があり、13時に約束していたので高速で向かっていました。
11時に家を出た時には既に今まで見たことも無いほどの豪雨で、驚きはありました。
途中で弱まるものだと思っていましたが、なかなか止まず、有料道路に差し掛かった瞬間、ちらりと目をやった川の水位が道路に近づいていると確認した瞬間、先方に連絡を入れ、約束をお断りしてUターンし、帰路につきました。
もし、その前の台風の被害を軽く見ていたら、私自身も命を落としていたかもしれません。
結局3時間降り続き、一旦止んだものの二度目の豪雨がやってくるといった、とんでもない降雨量でした。初めて雨で命の危機を感じた瞬間です。
今年は、台風15号に始まり、継いで19号・・・19号のときは、15号で傷ついた再直撃は免れましたが、まさか、上陸を免れた台風の煽りを受けるとは誰も想像しなかったかも。
翌日、NHKのテロップで流れた速報
・・・長南町で冠水した道路にて車の中で91歳の男性が死亡・・・
こんなこと聞いては失礼かな、おかしいと思われるかな?と思いつつ、共通の知り合いに電話を入れたら「え?〇〇だと思ったの?」と笑われ、ホッとしていました。
きっと笑って会えるとそう思っていたのです。
冠水とか、水害とか、事故とか、何が怖いって、その寸前まで生きて行動していたって事実です。病んでいた訳でもなく、死を宣告されたわけでもない。
それが、いたたまれないほどの辛さを招きます。
その方とは、実際はお姿をお見かけしたのが3回、会話したのは2回のみです。
しかし、一目お会いした時から、なんとも形容しがたい、以前から知り合っていたかのような安心感を持てる方でした。 多分、何を発言されてもこの方のおっしゃることならと共感したいと思う!と、そんな存在でした。
人生のうちで、自分に影響を与える方との出会いは貴重です。
出会うべくして出会います。
その反面、死を持って伝えに来る人も居ますが、出会った瞬間に何かが違います。
そんな方とのお別れが唐突に来てしまいましたが、一瞬ともいえる出会いの中で、安らぎを覚える方と出会えたことと、伝えられたことを胸に、自分がどう進むべきかを教えていただいた気がして、それを大事にしていこうと思いました。
たくさんの感謝と愛情をこめて
ありがとうございました。 出会えて幸せでした。
安らかにお休みください。。。